第1回「音楽をやるって」

 音楽に関わる手段はいくつかあります。
 思いつくまま書き出すと♪作曲をする♪演奏をする♪聴いて楽しむ♪楽器などをつくる♪音楽会などの企画をする等でしょうか?それらに関連して、まだたくさん波及して行くとは思いますが、とても網羅しきれないので一応演奏する事に絞って考えたいと思います。
 なぜ毎日きつい練習をして、しかも本番では緊張して手が震わせながらでも演奏をするのでしょうか?
 人はやはり一人では生きていけないのでイロイロな人達とコミニュケーションを取らないといけません。
 音楽が好きな人にとって演奏する事はそのコミュニケーションの大切な手段なんです。
 演奏を通して自分を多くの人に知ってもらう、特に自分の一番かっこ良い(いろいろな意味で)姿を伝えたいと思う大切な手段です。これはプロ・アマ関係ない心理だと思いますし、特にプロの方がその傾向は強いでしょう。平たく言えば「目立ちたがり屋」ですね。
 同じように自分を伝える手段としては言語がありますよね。これは全ての人に共通するものなので、そちらから考えた方が分かりやすいと思います。今楽しいいですよ・・悲しいですよ・・怒ってますよ・・イロイロな事を人は伝えようとしますし相手の人の言動や表情を通して読み取ろうとします。
 一つの事案に対して考えたり感じたりする事は千差万別です。100人いたら100種類の事を考えると言っても過言ではないでしょう。
 では何故それぞれに違った事を感じ考えるのでしょうか?
 それぞれの人の生まれ育ち、人間性、経験、知識、諸々のものが左右して一つの形になって現れるので親子、兄弟等殆ど同じようなDNAや環境で育った場合でも違ってきます。
 だから環境、特に過去にどのような経験をしてどのような知識を得てどのような人達と付き合ってきたかが大切になってきます。
 〜感性を培う知性〜って大げさな副題を付けたのもそれを伝えたかったからです。
 いくら何を感じても、どのような行動を起こしても人に迷惑を掛けなければ自由だと言っても相手に不快感を持たせたり迷惑を掛けたりするのは良くないです。今自分が何を感じどういう言動に走るかは過去の経験や知識から起因するので決して持って生まれた性格のみで決まるのではないのです。
 だから音楽を演奏するにはまずたくさん良い音楽を聞くことが一番大切です。そして作曲家が作品の中に籠めているメッセージを少しでも多く汲み取って表現する事が大切です。それを理解するには音楽的な知識が必要になります。
 それで来月からはいろんな分野の勉強を皆さんとしていければと思いますので、ご意見ご感想など、どしどしお知らせ願えればと思います。
 長くなって読み辛い文章になりましたが、勉強していくにあたり一つだけ最後に言いたい事は、時々音楽関係者と話している中で「あの人は音楽を知っている(知らない)」と言われる方がいます。
 それって一体どういうことでしょうか、知識を持つ事は大切ですが全てを理論で解決しようとする事は非常に危険です。音楽って本当に知り得るものでしょうか?
 極論すれば理論的で頭でっかちな演奏より、理論的なことは何も知らなくても演奏が魅力的ならその方がまだましです。でも特にクラシック音楽の世界は深く難しい面もあるので感性だけでは無理です。程よい知性を身につけて素晴らしい感性を培えるようになりたいものです。
 素晴らしい演奏家の演奏は実に堂々としていて演奏一つ一つに主張がありそれが気品にあふれています。少しでも近づければ幸せです。人前での演奏で間違えたらどうしようとか忘れたらどうしようとか思っていることがとても些細な事だと気付けると思います。でもその心境になる事はとても難しいです。

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